いろはと。

フラフラとなにも決めず流れに身を任せていきてます。そんな適当な生き方が好き。

メキシコにある知る人ぞ知る日本食のお店

 こんな場所がメキシコシティーにあったなんて知らなかった。

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入り口には看板も何もない。ただの鉄格子がある。鍵は空いているのでそのまま恐る恐る中へ。

 

中に入ると看板が。

 

入り口からただならぬ雰囲気。

 

ドキドキしながら中へ。

 

日本でもこんな高級なお店には行ったことがない。まさかメキシコでこんな経験ができるなんて。

 

中に入ると日本人の板前がカウンターの中で料理を作っている。

 

そのままカウンターに通されて席に着席。

 

メキシコ人の従業員が温かいおしぼりと温かい緑茶を出してくれる。

 

普段はコースメニューが選べて、6000円から2万円くらいのコースが選べる。

 

今日は予約してくれた人のおまかせ、朝食コースだった。

 

ドキドキ待っているとついにご飯が!

 

大きな正方形の格子状に仕切られたお皿がやってきた。

 

ひじき、マグロの刺身、オクラ、茶碗蒸し、、、、

 

美味しそうな日本食が綺麗に格子の中に収まっている。

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上品すぎて、背筋が伸びる。久々に緊張してご飯を食べた。。。

 

感想、、、、うますぎ。心の中でうまーーーって全力で叫びつつ

 

表面的にお上品に美味しいですと振る舞う。

 

いちを、大人なTPOをとる。

 

店主は元々銀座で寿司を握っていたそう。

その後シカゴでお店を出し、今ここメキシコにいるそうだ。

只者ではなかった。とてもいい人そうで、素敵でした。また行きます!

 

そして私はご飯のおかわりまでして、心もお腹も幸せMAX満たされました。

 

連れていってくださり大変ありがとうございました。

 

本日行ったお店          sushi kyo

 

今日のスペイン語

予約   reserva

経験 experiencia

お腹 estomago

 

 

 

 

復活。そして新たなる始まり

はてなブログ、久々の更新となります。

 

パスワードを忘れ入れなくなっておりました。

日本のケータイも今解約しており、前登録してあったメールアドレスも忘れるという笑

 

そして、最後の投稿から3年もの時が経ちました。

 

その間に、いろんなことがありました。

 

簡潔にいうと、YouTubeを始め、結婚し、

今メキシコに住んでいます。

 

今まで書いてきたメキシコの旅のブログ。

 

まさか、今自分がこの地に住んでいるなんて

誰が想像したでしょう。

 

そして、今この瞬間にパスワードを思い出し、またこのように

ブログが再開できることを大変嬉しく思います。

 

これからは、メキシコシティ在住ということで海外移住ブログでもやっていこうと思います。

よろしくお願いします

 

 

今日の文学  旅しながら生きてる私の一握りの話

 よいしょって、田んぼの脇に腰を下ろす。朝から畑に行き、一仕事終え

少し疲れた体を休める。さっき昼ご飯をお腹いっぱい食べたせいか、少し眠い。

 


今年は梅雨が長く、7月も折り返し地点なのにまだ続いてる。

雨のせいで、畑の作業が進まない。晴れ間がないせいで、野菜がうまく育っていない。

隣にいる彼は、不安を隠せない様子だ。ケータイを時折みて、どこか遠くを見つめている。

そんな彼を見つめる私。「明日は晴れるといいな」そう心でつぶやく。

 


曇り空の下、少し雨も降っている朝。畑で作業をしていると彼がやってきた。

 


「今日のお昼なんだけど、太田さんが美味しいお好み焼きやさんあるから行こうって。12時半に太田さんの家いこう!」

 

  楽しそうに話す彼。彼は踊ってるような、スキップしているような陽気な話し方をする。聞いていてこっちまで楽しくなる。太田さんは近所に住んでいる、とてもよくしてくれるお父さんみたいな人。時々、私はこの街に心の休暇を求めて足を運んでいる。都会の街で疲れた心や悩みを抱えて。ここでは畑で土を踏みしめたり、自然の中で過ごしたり、新鮮で美味しい野菜を食べたりする。それだけでなんだか元気になってる気がする。今回でここにくるのは3回目だ。私はここにくるたびに太田さんに会っている。名前を覚えていてくれたり、小さな変化に気づいてくれたり、いろんなことを気づかせてくれる。人生の師匠であり、詩人でもある。

 


  彼に分かったことを伝え、  少し会話交わして、また畑作業を進めていく。黙々と作業をしていく時間は自分と向き合うのにもってこいだ。今自分はなにを感じているのか。なにがしたいのか。自分に問い続ける。雨で湿った土のせいで長くつがとっても重い。べっとりと土がくっついで象の足みたいだ。足を振っても落ちない。なんて強力なんだ。

 


  太田さんとは昨日のお昼も一緒にご飯を食べに行っていた。とてもよくしてくれて、友達のようにご飯まで誘ってくれる人なんて私の地元にはいなかった。年齢も私よりふたまわりも上なのに、それを感じさせない心の若さ。そんな素敵人たちに囲まれて生活している彼が、ときどきとても羨ましく思っている。そして、このいい環境をつくれる彼もまた、素敵な人の一人でもある。彼の持つ人徳は私にないもので、嫉妬を隠せない私はまだまだ未熟者だ。

 


♪〜♪〜

彼のケータイがなった。

「あ!やばい!今何時??」

「12時32分だ!!あーやっちゃったよ。」

慌てて電話にでる。太田さんに電話越しでペコペコ謝って、急いでむかう。ケートラに乗り込み「ごめんねー」なんて、焦った顔で笑う彼。田舎道をめちゃくちゃなスピードをだして家に向かった。ちょっぴり怖いと思っていたのは私だけの秘密。

 


  家に着いたら、車で太田さんが待っていてくれていた。

「もう準備いいのか、ゆっくりでいいぞ」

そい言ってくれる太田さん。なんて男前なんだろうか。

準備が整い、急いで「「お願いします」」と二人で太田さんの車に乗りこむ。車を走らせ、お好み焼きやさんに向かう。しばらくわいわいと三人で会話を楽しみながら車に揺られる。

 


お店に着いた。扉がしまっており、中が暗い。車を店の前に横ずけし、太田さんが確認しにいく。

「おー。今日やってかー?」

閉まっているドアをガラガラとあけ中に入っていく。

「すいません、昨日から水道が壊れてて、休みにしてるんです。」

奥で申し訳なさそうに返事をする店主の声が聞こえた。太田さんと店主は知り合いなのか少し話をして、出てきた。お好み焼き食べたかったけど、仕方がない。諦めて、私たちは次の店に行くことにした。

 


  移動中、急に太田さんが話し出した。 おっ、きたぞ、きたぞとおもい、私と彼は太田さんの話に耳を傾けた。

 


「今年鳴くセミはなぁ、まだ平成のセミなんだぜ。セミは土の中に7年いるから、令和7年に初めて令和のセミが生まれるんだ。」

 


「こういう話をさらって言えるって素敵だろ?仕事現場だったり、友達との会話中でもいい。なにか話を持っておく。それが、、、、みそ。」「そうだろ?」

 


太田さんはいつも不思議で面白い話をしてくれる。こうやって急に始まるお話が私は大好きだ。それに、太田さんが話すとしょうもない話もそれとなしにすごい話に聞こえる。それもまた不思議で、大好きな要素でもある。

 


  私は思ったことを言葉にするのが少し苦手で思っていることの20%くらいしか伝えることができない。だから、いつも聞いてばっかだ。話そうとしても、上手じゃないと思っているせいか自信もないし、面白いかなって不安になる。こんな小話ひとつふたつ持っとくと少し自信が持てるかな、なんて考えさせられた。日々の会話がとても勉強になる。

 


そんな話をしてたらあっという間に、次の店に着いた。餃子が有名な中華料理屋さんのようだ。ここも、太田さんがよく行くお店のひとつで、彼もまたよくいくみたいだった。

 

 


   ご飯を終え、家に戻る途中、太田さんがある場所によってくれた。

周りは一面田んぼ。その奥は木に覆われポツンとひとつの空間が生まれている。そんな場所。

 


  よいしょって、田んぼの脇に腰を下ろす。太田さんはたまにポツンと弱音を吐く。そんな弱いところを見せれる太田さんも素敵だ。

満月の夜に思う

 

私はとっても月が好き。

優しい光と陰。

ここにいるよって
今日は輝いてる

だから、私もここにいるよって
挨拶してみる

存在を確認し合う

元気ですか?

なにしてますか?

いつも心で思ってます

また、会いましょう☺️

同じ月を見て思う。

言葉は反射して心を繋ぐ。

だから、
月の光を家の中に入れたいんだ。

寝てても
だれかと心がつながるように。

 

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なーんだ。どこも一緒か。

私は今まで、

タイ、インドネシア

カンボジア

グアテマラ、メキシコ、コロンビア

を旅してきた。

 

時に、先住民族のところに行き

生活を共にした。

 

都会もいくし、山も行く。

海も行くし、観光地もいってみた。

 

気づいたのは、

 

なーんだ

どこでも、一緒じゃん。

 

 

その土地の声を聞くこと。

 

 

それが一番大事。

 

 

その土地の声はなんていってる?

ここは雨が多いよーって

じしんがおおいよーって

暑いよーとか、寒いよーだとか

こんなものがよく育つよ!とか。

 

その声をちゃんと聞いて、

喧嘩したり、虐めたりしないで

寄り添いあって

助け合っていきていく。

 

それが、先住民族の人たちはとても

上手だった。

 

住んでる土地のことを

家族のように大事にかんがえてる。

 

どこの国であれ、

どこの場所であれ、

根本は同じ。

 

土地の声をきけ。

 

 

共に生かされ生かし合う。

 

私は地球のすべてと共存したい。

 

なーんだ。

土地の声を聞けばいいんだ。

そうすれば

どこにいっても

大丈夫。

きっと道はひらける。

 

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目に見えない価値

目に見えない価値

 


目に見えていないもの。いや、視界にはいる。でもほとんど認識されないものたち。

例えば、ご飯を食べる時、箸使いますよね?

それはどんな箸ですか?木ですか?竹ですか?どんな形ですか?

すんなりと答えれる人はその箸に思いやりがあるのでしょう。

誰かからのプレゼントだったり、手作り、自分で作ったもの。

しかし、大半の人はすぐにはわからない。どんな箸でご飯食べてたっけって頭の中を駆け巡る。私たちは当たり前に使うものでも、実はあまりよく知らないモノが多いのだ。

見えているはずなのに認識できていない。見えていないモノたち。

 


この地球にはものや生命、いろんなモノに溢れている。全て認識するなんて不可能に近い。

でも、自分が使うモノだったり、近くにあるモノを知ろうとすることだけで、世界がきっとまた大きくなる。

 


 子供の頃よくお母さんに聞いた言葉「これなぁに?」「あれは?」何にも知らないから気になって聞いていた。知ること自体にワクワクしていた。そして大きくなるにつれ、モノの名前や扱い方をしっていく。これなんだろう。あれなんだろう。興味を持つがまぁいっかと遠ざけてしまう。知らなくても楽に生きていけてしまう。知ることが無駄という価値に変わっていっている。

 いつからだろう、知ることがめんどくさくなったのは。いつからだろう、興味あるものないものが分かれたのは。いつからだろう。。。

 


 少し、わたしの大工見習い時代のはなしをしよう。

わたしは高校を卒業して大工さんに弟子入りした。在来工法をやる工務店。社長がいて、監督、アドバイザー、設計士がいて、そして大工さんがいる。

初めての建築の現場。ノコギリなんて図工の授業くらいしか使ったことがなかった笑。

そんなわたしが大工見習いに。

 


 最初はひたすらに、何もさせてもらえない。見てるだけ。そして掃除。ひたすら掃除。

腰袋すら何もない。道具だってまだない。ただ、手にはホウキとちりとり。そしてひたすら親方の作業を見る毎日。

あの頃の1日はとっても長かった。しーんとした無言の空気のなか親方の作業の音だけがする。知らないことがいっぱいで、頭で分かってもできないことがいっぱいで。やりたいって思ってもやれないことがいっぱいで。

 

 日々はたち、少しづつ、道具は増えていった。親方からもらったり、先輩方から余ってるのもらったり、買ったり。道具の名前や使い方、直し方。「道具に使われるなよ。」そう言われたのをずっと覚えてる。大工道具はめちゃくちゃ種類がいっぱいある。どんな仕事をよくするのか。どれが使いやすいのか。いろいろ試しながらこれ!というものを探り探り集めていく。

 


 道具も少しだがもち、練習が始まる。仕事はまだ見るのが仕事だ。現場ででた胴縁(17x32の木材)の端材でノコギリをまっすぐ引く練習。2面に線を引いて、ノコを合わせて切っていく。まっすぐに切るだけなのに、線にそって切るだけなのにまっすぐ切れない。簡単なことなのにできない自分の未熟さ、大工さんの凄さを痛感する。この頃まだまだわたしは道具に使われていた。なれない尺貫法や、ノミが上手に研げず切れなかったり、毎日頭も体も疲れ切って、家に帰ってお風呂もご飯も食べず眠ってた。

 


 目の前のことに一生懸命だと、視野はギュッと狭くなる。子供の時のように知りたくって、興味がわく。これはどういう道具なのか、どう扱えばいいのか。見て使ってみて、頭と体で覚えていく。大工さんはみんな行動で説明してくれる。言葉では伝えれないから。でも、それが一番わかりやすい。基本作業中は無言。言葉では説明できないけど、行動が、説明してくれた。

 


 見ることの大事さ。どこまで見て感じとれ、考えれるか。今になってすごいわかる。見せてくれていたこと。見ていてくれていたこと。どんな手順でどんなやり方をして、何を考えて仕事をしているたのか。施主さんのことをどれだけ思っていたのか。技術だけではない心のあり方。目に見えない価値がたくさん詰まってた。

 


 道具が壊れても直し方知っていて、木の性質によって、使う場所や方向を考えていた。施主さんと棚の位置や、階段の一段の高さを現場でなん回も試しで作って確認したりしていた。ひとつひとつにすべてに意味があった。誰がどんなふうに使うのか。人にも木にも優しく。そして、その先の未来をも考える。そこにはたくさんの優しさが詰まってた。

 


 できない。わかんない。なんで?私はカンナを研いでいたときに挫折しそうになったことがある。なんで、上手に研げないのか。1時間、2時間とひたすら綺麗にしたい一心で研いでた。「もうやめろ。そんな心で研いだって研げない。」そう親方に言われてなんだか悔しくて。逆に意地になってしまう私。やってたら研げる。綺麗に研げないのはやり方の問題だ。いろんな感情が入り乱れる。最後には悔しくて泣きながら研いでた。私はあの時の自分に言いたい。そんな乱れた心では綺麗に研げるはずがない。なん時間も仕事終わりなのに研ぎに付き合ってくれてた親方。そんなことなんてなんも考えもせず、むしろ帰ればなんて強気だった私。あぁなんて未熟なんだと今思う。

 


 どれだけのものを見落としてきたのだろう。どれだけ見えてなかったんだろう。それを今一個一個拾ってみる。見えてなかったものが見えてきて、申し訳なく感じるけど、それ以上にとても幸せっだたことにも気づく。ありがとうってふと言葉がでる。ありがとう。ありがとうございます。って。

 


 目に見えない価値に目を向け、わたしも生み出す人に。

気付かれないようにこっそりと、当たり前の中に潜ませる。

 


全てには意味がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少しの文学 夜と闇と月

もう、あと3日ほどで満月だろうか。

月は日に日に大きくなっている。

 


私はいつもここで月を見上げる。

 


ねぇ、寝るのって怖くない?

少女は私の隣に座り、不安そうに聞いてきた。

 


怖くないさ。だって素敵な夢を見れるだろう?

それに、嫌なことや悲しいことも寝たら忘れてる。

あなたは寝るのが怖いの?

 


・・・私は、怖くてとても不安。

このまま目を瞑ってしまったら、まぶたがボンドみたいにくっついて、もう開くことができなんじゃないかって思うの。

それに、気づかないうちにいつの間にか眠っている。

おやすみってまだ言えてないのに。

 


少女の顔が月明かりに淡く照らされ、僕の目に映る。

とても美しかった。淡いブルーのビー玉みたいな目。

吸い込まれるかと思った。

 


寝なくても生きていけたらいいのにね。

でも、私はできないみたい。

明日も会えるかな、会えるといいな。

おやすみなさい。

 

 

 

そう私に言い残し、少女は眠りに行った。

 

 

 

私はまた一人、月を見上げる。